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こどもの軍歌「元寇」

2015/04/19

元寇(げんこう)

1892年(明治25年)
作詞・作曲:永井 建子(ながい けんし)

四百余州(しひゃくよしゅう)を挙(こぞ)る 十万余騎(じゅうまんよき)の敵
国難ここに見る 弘安四年(こうあんよねん)夏の頃
なんぞ恐れん我に 鎌倉男児あり
正義武断の名 一喝して世に示す

多々良浜辺(たたらはまべ)の戎夷(えみし) そは何 蒙古勢
傲慢無礼もの 倶(とも)に天を戴かず
いでや進みて忠義に 鍛えし我が腕(かいな)
ここぞ国のため 日本刀を試しみん

こころ筑紫(つくし)の海に 浪おしわけてゆく
ますら猛夫(たけお)の身 仇(あだ)を討ち帰らずば
死して護国の鬼と 誓いし箱崎(はこざき)
神ぞ知ろし召す 大和魂(やまとだま)いさぎよし

天は怒りて海は 逆巻く大浪に
国に仇(あだ)をなす 十余万(じゅうよまん)の蒙古勢は
底の藻屑と消えて 残るは唯三人(ただみたり)
いつしか雲はれて 玄界灘(げんかいなだ)月清し

私は、明治時代の文部省唱歌です。作ったのは永井建子(ながいけんし)という音楽家で陸軍の軍人だった人。女性ではありません。

曲名の「元寇」は、皆さんも日本史で習いましたね? 鎌倉時代、モンゴル帝国の軍が海を越えて我が日本に攻めて来た、あの事件です。弘安四年とは1281年のこと。

私が生まれたのは明治ですが、昭和の子ども達にも随分歌われました。特に太平洋戦争の前後。「八百八町の乞食、皿持って門に立ち」なんて酷い替え歌もありましたっけ。

子供だけじゃありません。いい大人が「蒙古」を「アメリカ」に変えて歌ったものです。それも兵隊さんが。負けが込むと人間、何をするか分かりませんね。

私が生まれた1892年(明治25年)は、我が国が日清戦争へと突き進んでいた頃。きっと、日本国民の士気を高めるため、国威高揚のために作られたのでしょう。そんな私が時代を超え、戦時下に引っ張り出されるのも至極ごもっとも。

そして太平洋戦争に負けた後、私は教科書から消えました。軍国主義を連想させるとか、そんな理由でしょうか。宜なるかな。私はただ、国難を退けた日本の歴史を歌っているだけなんですけどね。

でも一部の人達は相変わらず歌っているようです。「元寇」の「元」や「蒙古」を別の国に、時に蔑称に置き換えて。戦争のない時代に幼稚な、わざわざ扇情的な改変までして……これも今風に「ヘイトスピーチ」と言うんでしょうか。

繰り返して言います。私はただ日本の歴史、他国の侵略から我が国を守った勝利を歌っているだけなんですけどね。

参考:元寇 (軍歌 OR 唱歌 OR 替え歌) - Google 検索


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