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単独。
新宿22:30発(集合22:00)松本電鉄会員制バス「さわやか信州号」室堂ルートに乗車。
早朝、室堂へ。ターミナル屋上の広場の玉殿の湧水を補給する。快晴の下、紅葉のピークを過ぎた室堂平の彼方に剱岳の威容が目を惹く。一ノ越に向う大勢と途中で別れ、室堂山への道を登る。更にこの道とも別れ、ゴロゴロする大きな岩の急な登りが続く。ピラミッド状の石積みと祠のある浄土山山頂は、人影もまばらで室堂の喧騒をしばし忘れる。
富山大学立山研究所の建物を過ぎ、一ノ越までの間は五色ガ原の展望が素晴らしく、遠くに槍ヶ岳が見える。混雑する一ノ越で休憩後、やはり混雑する雄山へのザレ場の急坂をジグザグと登る。やたらと石を落とす男性や、人の足元にストックを突き刺す男性に閉口しながらも登頂。遥か彼方に富士山が見える。
鳥居の左側の道を行くと、岩伝いに大汝山、富士ノ折立と続き(雄山、大汝山、富士ノ折立の三つを総称して「立山」と呼ぶ)その都度ザックを置き、岩をよじ登る。
眼下の黒部湖は渇水気味で、湖岸の岩が白っぽく露出する。なだらかな真砂岳山頂までのザレ場はなぜか眠気を催すものの、時折、地獄谷の硫黄臭が風に乗り漂い、悪天候時の怖さを想像する。
真砂岳山頂で右に折れ、内蔵助山荘で宿泊手続をする。後立山連峰の展望と夕食の茸の味噌汁が美味。
ご来光を見て出発。快晴の下、別山を目指す。台地状の別山山頂の一角、祠の下にザックを降ろし、北東先端部から後立山連峰と剱岳を望む。硯ガ池には気付かず、消失していたのかも知れない。
別山乗越へ下り、剱御前小屋で休憩中、三山縦走に向かう80歳の御婦人と立ち話。「立山三山」とは、前日の浄土山、立山(雄山、大汝山、富士ノ折立の三つの総称)、本日の別山の総称。お元気である。
室堂へ下山後、「みくりが池温泉」の日帰り入浴で汗を流す。立山開発観光のバスとケーブルカー、富山地鉄電車、JR特急「はくたか」と上越新幹線を乗り継ぎ、その日のうちに帰京。温泉の硫黄臭が夜に入浴するまで取れない。