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Home » 作品 » 山行記 : 2002/05 島々・徳本峠・上高地

[山行記]2002/05 島々・徳本峠・上高地


念願の徳本越え。単独。

2002年5月2日(木)

新宿23:00発(集合22:30)松本電鉄会員制バス「さわやか信州号」上高地ルートに乗車。帽子とタオルを忘れる。

2002年5月3日(金・祝)

徳本峠入口

早朝、島々で途中下車。国道脇の「信濃路自然歩道 徳本峠入口 上高地へ20キロ」とある木の標識の下にザックを置き、念入りに日焼け止めを塗る。標識を左に見て、島々川左岸を上流に向かい出発する。快晴。途中、登山客を乗せたタクシー数台に追い越される。

二股には東京電力の取水場とトイレ、案内図がある。大型連休にしては人影はまばら。朝食に前夜のコンビニのおむすび2個を平らげ、出発する。踏み固められつつ踏み荒らされていない、気持ちの良い道を谷沿いに進む。「三木秀綱公奥方侍女悲運の跡」石碑(釈迢空の歌碑)、炭焼き釜跡と傾斜はほとんどないのを幸いと先を急ぎ、距離を稼ぐ。離れ岩と周囲の渓谷を撮影しなかったのがやや心残り。

岩魚留小屋

岩魚留小屋は布団干しの真っ最中。廃屋と見紛う小屋の中は掃除され、客を待つ。非常駐の管理人は岩魚釣りに出た様子で、玄関先につながれた犬が吠えて出迎える。カツラの巨木の下、吠えられない場所でザックを降ろし、顔を洗い、日焼け止めを塗り直す。周囲はスミレ(平地に自生するタチツボスミレか?)が咲き乱れる。

岩魚留小屋を過ぎると次第に傾斜が増し、途中から残雪の上を歩く。所々、倒木や雪崩で踏み跡が消える。雪庇を警戒しつつ対岸に渡り、力水の水場で休憩後、最後の急坂をジグザグに登る。

ますます深くなる残雪の踏み跡の通りに足を置く。突然左右の足の跡が不明瞭になり、(?)と思うと手をついた5本指の跡…転んだらしい。かと思うと、一番新しい踏み跡が藪の中へ続く…雪解けで周囲の状況は刻々と変化する。後に続いて良いものか、あれこれ想像し、悩みながら白い斜面を登る。

頂上が見えたと思うと、バッテリー音とともに四角く固めた雪が上から滑り落ちてくる。一抱えはありそうなブロックに警戒しつつ登るうち、上で作業中の1人が私に気付き「登って来る人がいるぞ~!」と周りに知らせる(私のような島々からの登山客は少ないらしい)雪のブロックに代わり、今度は「頑張れ」「あと30歩」(数えたのか?)の励ましを受けて徳本峠に到着。ザックを降ろし、展望台から穂高連峰と明神岳を見る。

徳本峠小屋

徳本峠小屋は期待を裏切らない古さ。1階の畳の間の上にロフト風の蚕棚が互い違いに2層。小屋が雪の重みで傾き、閉まらないガラス戸。板壁の隙間はビニールで目張りされる。宿泊手続後、客同士のお喋りに花が咲く。夕食は山菜の天ぷらが美味。客2人に布団1枚、びっしり並んで就寝する小屋の中は暑い。

2002年5月4日(土)

朝から風雨。それでも日焼け止めを塗り、上高地に下山。明神岳の斜面にひょうたん池が見える。残雪の中、目印を結んだ木が倒れ、間違えて沢に降りそうになるが途中で気付き、強引に薮こぎして戻る。

下山後、靴のゴム底が爪先から剥がれているのに気付く。小雨にぬかるむ中、予備の靴紐できつく縛り、泥だらけの手を梓川で洗う。予約した西糸屋山荘に落ち着き、風呂では日焼け止めを丁寧に落とす。

翌日、新築したばかりのビジターセンターを見学し、14:00発(集合13:30)の「さわやか信州号」で帰京。



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動物をモチーフにした短編集。5作品を収録。

『信濃の国は』移住した信州での日々。

『カッコウの呼ぶ声』近未来の男女に関する一考察。

『月のウサギ』今昔物語に拠る戯曲。

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