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Home » 作品 » 山行記 : 1999/09 栂池・白馬岳・唐松岳

[山行記]1999/09 栂池・白馬岳・唐松岳


7月の無念の反動か、念願の不帰ノ嶮へ。単独。

1999年9月10日(金)

新宿22:30発(集合22:00)松本電鉄会員制バス「さわやか信州号」白馬・扇沢ルートに乗車。天気は不安定らしい。

1999年9月11日(土)

早朝、栂池高原で途中下車。小雨の中、ゴンドラリフト、ロープウェイと乗り継ぎ栂池自然園へ。登山口そばのビジターセンターから見えるはずの白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳の白馬三山はガスで望めない。

登山口近くの樹林帯では立ち止まると蚊の襲来に遭うため、休憩もままならない。天狗原、雪田と昨年7月に下ったルートを登る。白馬乗鞍岳山頂では小雨の中、地面にシートを広げ昼食中の集団。ゴロゴロ岩とハイマツの彼方、雨に煙る白馬大池が見えて安堵。

白馬大池山荘では後着の団体50人の騒ぎをよそに、蚕棚を独占させてもらう。夕食はエビフライ2尾付きカレーライス(お代わりはエビフライなし)2皿完食。翌日の好天を祈る。

1999年9月12日(日)

白馬岳・頂上直下

朝の小雨はすぐ上がりガスと強風の中、50人の団体より前を急ぐ。小蓮華山付近でライチョウ、次いでオコジョが出現するも、女性集団の破壊的な嬌声に逃げられる。三国境で、朝日岳から来たと言うテント泊の単独男性と立ち話。その重装備を見て自分の山小屋泊約10Kgの軽装備を感謝する。

白馬岳は視界なし。白馬山荘レストランで休憩の後、団体が着く頃に出発する。杓子岳、白馬鑓ヶ岳と登頂するが視界なし。途中、強風のため岩陰に一時避難する。草紅葉の始まる鑓温泉の分岐点で先を行けると判断、天狗平の村営天狗山荘へ。

雪渓の残る山荘周辺もやはり視界なし。またも蚕棚を独占。50人の団体は鑓温泉に下りたらしい。向いの蚕棚の女性2人も明日は唐松岳に行くとのこと。ただ天気を祈るばかり。

1999年9月13日(月)

不帰ノ嶮・一峰と天狗ノ大下り

ガスと強風、時折薄日が射す。早朝、向いの女性達が蚕棚でコンロを使うのに驚く。山荘裏からの立山連峰と剱岳の眺望に元気が湧く。天狗ノ頭の広場を過ぎると、不帰ノ嶮の威容が目に飛び込む。天狗ノ大下りにさしかかる頃には気温が上がり、着ていたゴアテックス®の上下を脱ぐ。鎖場よりもザレ場で緊張しつつ下り切り、不帰キレット最低鞍部で休憩する。

最低鞍部では、そそり立つの不帰一峰を前にただ呆然とするが、一度岩壁の鎖に取り付くと、怖いよりも気持ちが高揚するのが分かる。時折ガスに包まれながら、二峰まで鎖や梯子の連続に(凄い所に来た)と感動し、何度も振り返る。鉄の梯子を上り切り二峰北峰、半畳ほどの一枚岩の上に立つ時、緊張もピークに達するが、無事通過すると、カメラを手にわざわざ岩の上に引き返す愛嬌。

三峰のこんもりした山頂を通過、遠くに見覚えある唐松岳を目にする頃、空はいつしか快晴に。唐松岳山頂では反対方向からの先客達、特に女性から祝福を受ける。

唐松岳頂上山荘で宿泊手続後、母に電話を入れる(黙って行くつもりがひょんなことからバレた)本館の和室の相部屋では、年配女性集団に仕切られっぱなし。7月に雨を恨みながら母と座った同じ階段に1人で座り、怒涛の一日を振り返る。翌日に不帰越え予定の客にコースの様子を聞かれ、説明する。やや快感。

1999年9月14日(火)

早朝からの豪雨が朝のうちに快晴となり、八方尾根を下山。八方池で昨日来た稜線を振り返る。

下山後、八方バス停そばの共同浴場「第一郷の湯」(八方温泉)の湯船で、疲れて眠りそうになる。その日のうちに帰京。



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