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[山行記]2003/05 上高地・焼岳の鉄はしご前


残念ながらタイトルのとおり。単独。

2003年5月9日(金)

新宿23:00発(集合22:30)松本電鉄会員制バス「さわやか信州号」上高地ルートに乗車。

2003年5月10日(土)

焼岳

早朝、上高地バスターミナルへ。快晴。登山客・観光客とも人影はまばら。美化センターが立派なインフォメーションセンターに代わったのに驚くが、営業時間前なのかシャッターが下りたまま、登山道情報が聞けないのには参った。チップ制トイレで身支度を整え、上半身にゴアテックス®を着込み、自販機の温缶コーヒーで一息。

梓川左岸を下り、田代橋・穂高橋と渡るとすぐに、2000年9月に足をやられつつ下山した西穂高岳登山口へ。登山道の荒廃を知らせる板が下がっており、日付は昨年夏。今度は右岸を下り、鉄のゲートを過ぎて焼岳登山口へ。ここが2合目とのこと。登山道情報の表示はなし。

登り始めは道は巨大な水溜り(雨が続いたとのこと)、更には道が雪解けの川になる。左の崩落箇所の向こうに焼岳を望む頃にゴアテックス®を脱ぐ。カラマツの落ち葉が踏み跡を隠す雪上をひたすら目を凝らし登る。

踏み跡がいよいよ分からなくなった頃、雨で固まりかけた雪の斜面上に鉄はしごが見える。ステップもないジグザグの踏み跡は明らかにアイゼンのそれ。今日、ここまで人と会わず、上の様子は不明。今回に限って、小屋に確認もせず、軽アイゼンすら持っていない。ここは6合目近くのはず。ステップを切りながら登ろうか迷っている時、誤ってガイドブックを落とす。今来た斜面を滑り落ちるそれに、自分自身が重なった。

引き返す途中、中高年男性2人組を始め、数組とすれ違う。今見た様子を知らせたものの、アイゼンを持たないあの人達は一体どうしただろうか?下山道はますます川と化し、登山口付近の水溜りは、行きはなかったヒキガエルの卵が埋め尽くす。

下山後、観光客のあふれるバスターミナルの公衆電話で予約を入れ、徳沢園へ。途中は明神橋の架け替えや護岸工事の真っ最中。餌をねだるマガモ・カルガモ、樹上のニホンザルをやり過ごす。明神を過ぎるとニリンソウが花盛り。

徳沢園の広い相部屋は私と中高年男性3人組だけ。風呂で汗を流し、夕食は岩魚塩焼き・ステーキなど、例により美味。

翌日は曇り。おからの炊き合わせ・蕗味噌などの美味しい朝食の後、上高地へ。インフォメーションセンターのパソコンで遊び、付近を散策した後、14:00発(集合13:30)の「さわやか信州号」で帰京。事前準備の甘さ(情報収集と装備)。反省以外ない。



(`ー∇ー´)φ Kindle本、始めました。

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動物をモチーフにした短編集。5作品を収録。

『信濃の国は』移住した信州での日々。

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『登攀ガエル』ニホンアマガエルとの交流。

『河馬追物』都会の奇妙な追跡劇。

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